肥満とアルコールの関係性ダイエットはアルコールをやめないとダメ?
ダイエットをしていると、食事制限などをすることがあると思います。
実際のクライアントさんからたまに相談を受けるのが『アルコールは飲んでもいいのか』ということです。
結論からいうとお酒は飲まない方が絶対にダイエットはうまくいきます。
中には、ビールには糖質が含まれているけどウイスキーは糖質ゼロだから大丈夫、という方もいますが、ここに注意点があります。
今回は、その辺りをお伝えしていきますね!
アルコールとカロリー
アルコールには、純アルコールと呼ばれるアルコールの純粋な形態があります。
この純アルコールを水や他に成分と混ぜることで一般的なアルコール飲料となります。
純アルコール自体は、1グラムあたり約7キロカロリーを含んでいます。
ビールや酎ハイなどで糖質を含んでいる場合、純アルコール+糖質のカロリーを摂取するっていう形になります。
糖質のカロリーは1グラムあたり約4キロカロリーで
ついでにタンパク質は1グラムあたり約4キロカロリー
脂質は1グラムあたり約9キロカロリーとなっています。
例えば、ビールと揚げ物の組み合わせがよくないのは、純アルコール+糖質+脂質を摂取するのでカロリーの摂りすぎってなってしまいますね。
こやって見ると、炭水化物やタンパク質よりもアルコールの方がカロリーが多くなっていますね。
基本的に肥満っていうのは
摂取カロリー>消費カロリー
の状態になって余ったカロリーを体に蓄えるっていう形になるので、肥満やダイエットをしてる人は摂取カロリーと消費カロリーを逆にするのがポイントになりますね。
アルコールはどれだけ飲んでもいいのか
厚生労働省が発表している「健康日本21」で“生活習慣病のリスクを高める飲酒量”として
男性40g 女性20g以上と定義しています。
女性は男性よりも体の水分量が少ないことや、女性ホルモンなどの影響により男性よりも少なくなっています。
※この40gっていうのは純アルコールが40gということです。
何杯飲んだかとか何を飲んだかっていうのとはまた別です。
この数字以上のアルコールを毎日摂っていると、肥満などのリスクが上がってしまいます。
なぜお酒を飲んだら太るのか
アルコールは、小腸で吸収されて血液を通じて全身をめぐり肝臓で解毒されます。
アルコールは体にとっては毒なので肝臓は優先的に解毒をしようとします。
その時に、腸の中に溜まって肝臓での処理が後回しになった食べ物が消化されずに溜まって脂肪に変わるっていう感じです。
アルコールと脂肪について
早稲田大学の研究で飲酒と内臓脂肪の関係性についての研究が行われました。
“方法”
・30〜79歳の日本人男性を対象
・身長と体重よりBMIを算出
・過去1ヶ月の食事と飲酒を調査し、エネルギー摂取量とアルコールの摂取を評価
・1日20g以上を高飲酒群と1日20g以下を低飲酒群の2つに分けて調査
“結果”
・内臓脂肪面積、皮下脂肪面積、エネルギー摂取量は低飲酒に比べて高飲酒群が有意に高い数値を示した
・高エネルギー摂取群と低エネルギー摂取群別の内臓脂肪面積の関係性は、両摂取群とも低飲酒群よりも高飲酒群の方が内臓脂肪面積の値が多かった
結果から考えれることとしては、アルコール摂取量が多くても体重やBMI自体に影響するっていうよりも、内臓脂肪への影響を及ぼす可能性が高いということ
簡単にいうと、アルコール摂取量が多い人は内臓脂肪が多い隠れ肥満型になりやすいっていうことです。
そこに、アルコールと一緒に食べる食事が脂肪に変わりやすい、揚げ物や甘い物が体重やBMIを高めてしまうのでそこは注意が必要ですね。
まとめ
・アルコール自体に含まれる純アルコールは1gにつき7キロカロリーがある
・1日のアルコール摂取は男性40g、女性20gでそれ以上は生活習慣病のリスクが上がる
・アルコール自体は体重よりも内臓脂肪に影響を与える