春のストレッチ
春は朝晩の気温の変化も大きく、体調を崩しやすい季節です。
イライラして怒りっぽかったり、逆にやる気が起こらず寝ても寝ても眠かったり。
東洋医学的には春は『肝経』『胆経』に関係する症状が出てきやすいです。
『肝経』『胆経』 は主に身体の側面を通っています。
身体の側面をストレッチで伸ばしてあげる事によって、『肝経』『胆経』 のツボの流れがよくなり、症状の緩和にもつながります。
『肝経』『胆経』をしっかり伸ばす事ができるストレッチ動画(※動画はこのブログ記事の一番下に貼っておきます)を作ったので是非見て頂きたいのですが、ブログの方には詳しいやり方を説明していきます。
1種類目
手を胸の前で組んで、吸って上に持ち上げます。
吐きながら胸の前で腕を伸ばし、この時骨盤は後傾させ目線はおへそを見ます。
呼吸と共に脇の下や肩甲骨の間が徐々に伸びてくるのを感じて下さい。
2種類目
後傾させた骨盤を元に戻します。
手を組んだまま側面に息を吐きながらゆっくり倒します。(どちら側からでも構いません)
息を吸いながら正面に戻ります。
次は逆側に息を吐きながらゆっくり倒します。
何度か繰り返し、わきの下から腰にかけて身体の側面が徐々に伸びてくるのを感じて下さい。
この時目線はおへそを見ておいて下さい。
呼吸は止めず、横に倒すときに息を吐き、戻すときに吸います。
左右に倒すときに、脚が浮いてしまわないように注意して下さい。
3種類目
片方の脚を開き、反対側の膝を曲げて身体の中心に置きます 。
この時、体制がつらい方はお尻の下にクッションを入れて調整してみて下さい。
伸ばしている側の脚の内側と反対側の脇腹~腰の側面に流れる『肝経』 をストレッチしていきます。
伸ばしている側の脚が内側に倒れないよう外に開き、つま先を上に向け、足首は90°です。
この状態で膝を曲げている方の腕を息を吸いながら上に伸ばし、吐きながら身体を横に倒します。
呼吸ごとに徐々に伸ばしていきます。
この時首がつらい方は肘を曲げて頭を支えて下さい。
4種類目
あぐらの姿勢で息を吸いながら腕を上に伸ばします。
吐きながら腰から身体をツイストします。
この時なるべく後ろを振り向いて下さい。
これを左・右と呼吸に合わせて続けます。
なるべく後ろを振り向く事で、呼吸ごとに身体をより捻る事ができます。
5種類目
下腿部にある『肝経』『胆経』のツボをてのひらで刺激していきます。
手を組んでギュッと圧迫して離します。
痛気持ちいいくらいの刺激で圧迫して下さい。
むくみやすい方、冷え性の方におススメです。
湯船に浸かりながらもやってみて下さい。
6種類目
痛みがでないよう、無理のない角度で開脚します。
そのまま前に倒れ、まずは肘を床につけます。
まだ倒せそうな方は倒せるところまで前に倒して下さい。
倒したままゆっくりと呼吸を深め、伸びてくるのを感じて下さい。
痛みがでるまで無理に倒す必要はありません。
脚の内側が伸びてくるのが分かればそこまでで大丈夫です。
春の養生法
中国最古の医学書である「黄帝内経」の「素問」という書物に【四気調神大論】という季節ごとの過ごし方を記した項目があります。
すべての物が芽生える季節である春の過ごし方は
・衣服はゆったりしたものを着る
・髪の結びを解いて身体をのびのびと動かす
など、伸びやかに過ごす事を養生としています。
春の養生を心掛け、夏を乗り切れる身体づくりをしていきましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
これからも身体づくりに役に立つ情報を載せていきますので、ご興味あればご覧下さい。